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2014-10-08 17:58:00

なめこ雑炊
 なめこは缶詰でよいから、缶から出したらザッと水洗いする。
  缶六、七十銭のものを五人前に使えば適宜(てきぎ)といえよう。やはり、これも薄味付けしたお粥を拵(こ)しらえて、できた粥の中へなめこを入れる。温まった程度でよい。煮過ぎるとなめこの癖(くせ)が出て食べられない。茶碗に六、七分目取り、餡(あん)かけ饂飩(うどん)の餡で、人の知る餡を別に拵えてかけて食べる。なかなかしゃれたもので、ぜいたく者ほど喜んでくれるもの。餡の上にすりしょうが一つまみ添えて出すことを忘れてはならない。

        北大路魯山人 「夜寒に火を囲んで懐しい雑炊」 1939年 より